膀胱腫瘍

膀胱腫瘍は良性のものが少なく、ほとんどが悪性腫瘍です。おもな原因としては、今のところ喫煙が危険因子として知られており、男性における喫煙者のリスクは、非喫煙者に比べて4倍といわれています。

タイプは大きく3つに分類されています。

表在性膀胱がん
悪性度が低く、膀胱の内側にカリフラワー状につくられており、膀胱の壁にはりついているタイプ。再発を繰り返しやすいのですが、重篤になることはほとんどありません。
浸潤性膀胱がん
悪性度が高く、早期に膀胱の壁に深く入り込むタイプです。進行が早く、早期にリンパ節やた臓器に転移を起こしやすいので注意が必要です。
上皮内がん
特殊なタイプで、表在性膀胱がんから、浸潤性膀胱がんへ移行することもあり注意が必要です。

血尿がでたら、要注意です。初期症状として多くみられ、必ずしも肉眼でわかるものではありません。特に腫瘍が大きくなっていると、頻尿、排尿痛、残尿感といったものの他に尿路感染、尿管口の閉塞による腎機能の不全も起こります。

治療については浸潤度の低い表在性の膀胱がんの場合では、経尿道的膀胱腫瘍切除術や通院で膀胱内に薬を注入したりします。表在性膀胱がんの場合は再発が多いので、早期に発見するために定期的に検査を行います。自己判断をせずにきちんと通院をお勧めします。