精巣腫瘍は25歳から35歳と働き盛りの男性によくあらわれる悪性の腫瘍です。この疾患は進行が早いため、初診時にリンパ節やほかの臓器に転移している例も少なくありませんが、抗がん剤による化学療法の進歩により、進行している場合の治療成績も着実に進歩しています。
自覚症状はあまりありません。初発症状としては、陰嚢内容の痛みを伴わない腫瘤で、強い痛みは稀であるとされています。リンパ節転移がある場合、腹部や頸部に腫痕を触れる事があります。
進行具合、病理組織の結果で、放射線療法、抗がん剤投与、手術療法などを組み合わせて治療を行うことになります。 精巣腫痕は抗がん剤による治療、放射線治療がきわめて有効な腫痕であるため、多臓器に転移を有するようなときでも的確な治療をおこなうことで根治が期待できるガンのひとつです。